親との縁

年老いた親を見ると

なんとも言えない気持ちが沸き起こる

だが、それも囚われから

解放に向かうために

様々な葛藤の中にある

感情が動いているに過ぎない

後ろめたい気持ちになっても

見捨てたような罪悪感に晒されても

さようならを告げたら

もう振り返らない。

余韻が残っても

捨ててもいい。

捨てられたことに

しがみつくことに

抵抗していた心を

引き摺らない…

親の死に目に会えなくても

後悔が残らないようにするために

終わりを告げた。

干渉、拘束、呪縛から

解放に向かうには

終わらせた方がいいこともある。

それが一時的な苦しさを感じても

長年の蓄積された重圧からは

楽になると思う。

近づきるほど複雑に絡み合い

遠くなるほど俯瞰して観れる

寂しさが込み上げてきても

そっと、受け入れて

私は寂しくて、狡いんだ…

ただ、そう思うだけでいい。

責めずに感じるだけ。

そこに抗わずに

選択肢の正誤より

これで良かったんだと思うって

受容していこう。

親と子の問題を抱えている方も

結構いると思います。

理解出来なくても

少し穏やかな気持ちになれたり

同じような苦しみの中で

もがいてるひとに

エールを送りたい…

何十年も葛藤してきたことを

すぐさま変えようとかじゃなく

そうやって折り合い付けながら

ようやく辿り着いたってだけ。

ただね、今まで

お世話になりましたって伝えた。

頭下げた。

産んでくれたことに対しては。

それが本心。

向き合うことも

ぶつかる事も

言い争いになったこと

今ではもう走馬灯のようになった。

これで良かったって思える自分が居る。

だから親子だからって

もう括りからはみ出しても

弱さの中で

強くなっていったことを

一杯慰めてあげよう。

エライねって言われたかったこと

自分で褒めてあげてね。